技法講座vol.2
新学期が始まったので、こちらも間が空きましたが再開していきたいと思います。
前回は鉛筆の使い方について触れていましたが、今回は形どりの練習方法を紹介したいと思います。
美大入試において形の精度がものすごく重要な採点基準となっているのは当たり前の話ですね。
なので、形を正確に測っていく第一歩として「パース」と「楕円」と測り方の練習方法を紹介します。

・パース(図左参照)
例えば直方体のような対になっている辺のあるものなどを見るとき、手前側にある辺と奥側にある辺では幅の長さが違って見えます。
手前側の辺の方が長く、奥側の辺の方が短く見えるはずです。
このような奥にいくにつれて幅が消失点に向かって短くなっていく見え方のことを「パース」といいます。
図では消失点が見えませんが、延長線上に必ずあります。
自分が見ている視点の高さによってパースの角度や見え方が変わってきます。
・楕円(図右参照)
円柱や円錐など、面として円があるものに対して形取りを行います。
まず、ものの中心線を引き、円の中心に対して直角に交わるように水辺線を引きます。
次に、中心線に対して同じ幅をとり、それを基準にしながら楕円をとっていくとより正確に描くことができます。
また、パースと同様に自分の見ている視点の高さによって楕円のつぶれ方が変化していきます。
以上の2つは基礎的な内容ですが、何度も練習していかないと身に付きません。
これならものを見ずに描くことができるので、いろんな視点からのパースや楕円の見え方を描いて練習すると形取りが上達します。
みなさんもぜひやってみてください。
前回は鉛筆の使い方について触れていましたが、今回は形どりの練習方法を紹介したいと思います。
美大入試において形の精度がものすごく重要な採点基準となっているのは当たり前の話ですね。
なので、形を正確に測っていく第一歩として「パース」と「楕円」と測り方の練習方法を紹介します。

・パース(図左参照)
例えば直方体のような対になっている辺のあるものなどを見るとき、手前側にある辺と奥側にある辺では幅の長さが違って見えます。
手前側の辺の方が長く、奥側の辺の方が短く見えるはずです。
このような奥にいくにつれて幅が消失点に向かって短くなっていく見え方のことを「パース」といいます。
図では消失点が見えませんが、延長線上に必ずあります。
自分が見ている視点の高さによってパースの角度や見え方が変わってきます。
・楕円(図右参照)
円柱や円錐など、面として円があるものに対して形取りを行います。
まず、ものの中心線を引き、円の中心に対して直角に交わるように水辺線を引きます。
次に、中心線に対して同じ幅をとり、それを基準にしながら楕円をとっていくとより正確に描くことができます。
また、パースと同様に自分の見ている視点の高さによって楕円のつぶれ方が変化していきます。
以上の2つは基礎的な内容ですが、何度も練習していかないと身に付きません。
これならものを見ずに描くことができるので、いろんな視点からのパースや楕円の見え方を描いて練習すると形取りが上達します。
みなさんもぜひやってみてください。
技法講座vol.1
前回立体を平面上で出すにはどうすればよいか?という内容がありましたが、今回はそのための練習方法を紹介します。
誰でも簡単に家でもできる内容なので、みなさんぜひ実践してみてください。


・鉛筆の表現幅を増やす
デッサンで使用する鉛筆をもっと自在に使えるようにする訓練です。まずは、なんでもいいので紙を用意して、鉛筆1種類で濃淡幅を作ります。その鉛筆で出せる一番真っ黒な色からグラデーションを作っていき、その幅が長ければ長いほど筆圧の加減が自由に調節できるようになります。
この作業を違う種類の鉛筆(B系やH系など)で行い、自分の出せる鉛筆の明度幅をどんどん増やしていきます。
こうすることで制作するとき画面上での明度幅(真っ黒から真っ白まで)や、中間色のバリエーションが増え、密度が出てきます。(上図)
次に、鉛筆のタッチの角度を広げる訓練です。これも先ほどと同様に、鉛筆を立てたタッチから寝かせたタッチまで次第にグラデーションを作っていき、筆圧に加えてタッチの表情幅も広げることができます。(下図)
これなら実際にモチーフを描かなくても、自分の表現幅を広げることができます。
何回か続けることで効果が出てくるので、まずは試してみることから始めましょう。
次回は立体が見える仕組みを解説したいと思います。
誰でも簡単に家でもできる内容なので、みなさんぜひ実践してみてください。


・鉛筆の表現幅を増やす
デッサンで使用する鉛筆をもっと自在に使えるようにする訓練です。まずは、なんでもいいので紙を用意して、鉛筆1種類で濃淡幅を作ります。その鉛筆で出せる一番真っ黒な色からグラデーションを作っていき、その幅が長ければ長いほど筆圧の加減が自由に調節できるようになります。
この作業を違う種類の鉛筆(B系やH系など)で行い、自分の出せる鉛筆の明度幅をどんどん増やしていきます。
こうすることで制作するとき画面上での明度幅(真っ黒から真っ白まで)や、中間色のバリエーションが増え、密度が出てきます。(上図)
次に、鉛筆のタッチの角度を広げる訓練です。これも先ほどと同様に、鉛筆を立てたタッチから寝かせたタッチまで次第にグラデーションを作っていき、筆圧に加えてタッチの表情幅も広げることができます。(下図)
これなら実際にモチーフを描かなくても、自分の表現幅を広げることができます。
何回か続けることで効果が出てくるので、まずは試してみることから始めましょう。
次回は立体が見える仕組みを解説したいと思います。