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最後の模擬試験

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389.5点/500点

これは昨年度入試における多摩美グラフの合格最低点です。

この点数は、全ての科目を平均的に8割取ったとしてギリギリの合格最低ライン。
勿論、最低点や最高点はその年によって変動しますし、何かが多少出来なくとも得意科目で稼いで合計8割を超えればよいわけですが、この数字からみても合格はかなりの狭き門であることを実感することでしょう。

さて今週のアトリエヴィーナス受験科は、今年度最後の模擬試験。
入試に即した時間で4科目(デッサン・色彩構成・英語・国語)を実施します。
結果は来週に発表。

来る入試に向けての残り約2カ月を効果的に学習していく為に行う模擬試験ですので、結果に一喜一憂することなく作品の問題点や学科試験の難点を分析し、レベルアップするために具体的な手段で今後の学習に取り組んでいきましょう。

切羽詰まったときほど一つ一つを大切に!


(以下は模試の予定表です。)
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絵画構成ゼミナール 『陰影法を学ぶ』

受験生対象の絵画構成ゼミナールは、理論と演習、ヌードクロッキー会、映像学習の3種で構成されている授業です。
今回は『陰影法を学ぶ』をテーマとした演習課題。
そこでレンブラントさんに登場して頂きました!


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【課題】ポートレートから模写へ
1、以上の図版から1種を選びます。(明部と暗部の割合を記しています。)
2、1で選んだ絵と同様のライティングをして写真撮影をします。
3、撮影した写真を鉛筆デッサン模写します。


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※2の写真撮影ではモデル、照明、カメラマンを生徒同士で入れ替わりながら担当。
~レンブラントの絵画から光源の位置を見つけ出し実践することで、光の演出効果を現実的にイメージできるようになります。
※3の模写では、鉛筆の使い幅やタッチの当て方などを工夫して絵画として表現します。

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映像作品、舞台演出、ディスプレイ、インテリア、商品撮影、美術品展示など視覚的に魅せる表現の大半は、光の演出によって存在感や価値観が変わるといっても過言ではありません。
デザイン科入試の場合は手の構成デッサンを描く機会が多いですが、制作場所で何となく描き写すのではなく、作品イメージを作り上げるような光の演出をしていくことで作品が魅力的になります。

個性は自然発生するものではない?!

人間はそれぞれに考え方/性格/言動などの違いがあり、見た目も違います。
これが個性ですね!って改めて考える必要もなく当たり前のことですよね。
その中で私たちの職業である芸術家やデザイナーは強烈な個性の持ち主と言われたり、思われたりすることが多いのですが、
仮に強烈な個性の持ち主であったとしても 『作品の個性 』 に関しては自然発生的に形状化されるものではなく、意図的に作り上げていくものなのです。
ここをテーマとした授業を行いました。

作品制作=自己表現は『テーマ、発想、手法 』 で成立します。
この3つの要素のうち 『テーマと発想 』 は美術に関わらなくとも全ての人が持っていることですので、残りの 『手法 』 が自己表現の鍵を握っているといえます。
言葉を使えば誰でもコミュニケーションを取ることが出来ますが、どのように使うかで小説家に、
絵の具は幼稚園児でも使えますが、どのように使うかで美術家になれるのです。
「どのように」 とは 『手法 』 であり 『技法 』 とも言え、その扱い方と工夫が作品の個性をつくり上げます。

以下の図は誰もが知っている 『点とハートマーク 』 を使って、デザインにバリエーションを持たせた参考例です。
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如何でしょうか。
特に難しいことは行っていませんが、ほんのちょっとした事で表情がガラリと変わります。
今までの小中高における学校教育の中で学習を只々暗記に頼ってきた人は、ちょっと着眼点を変えて自分なりの方法を探る訓練もしてみましょう。
『遊び心 』 が工夫を生み、扱い方に幅を持たせ、個性的なデザインを生み出すことになります。


石膏デッサンは楽しい! ~2

完成しました☆
前回の続きの後半戦…

描き進めれば進めるほど、
「明部が白すぎるな」「背景が繋がらないな」「頭と体が分離しているな」「顔が似ないな」「左右の目の並びがバラけているな」などなどいろいろどんどん問題点が見えてきます。

でもこれらを克服していくのが後半戦の楽しいところ。
構造解釈、絵画理論、表現手法などで画面を揺さぶって完成に近づけていきます。

一口に『石膏デッサンは楽しい!』といっても楽しみ方は様々で、
前半戦は感覚的に描き進めていくことが楽しい!
後半戦は頭を使って形にしていくのが楽しい!
これは『自分勝手な楽しさ』+『自分の弱さを克服する楽しさ』とも言い換えられるのか…

石膏デッサンに限らず作品制作は頭も体も当然疲れるわけですが、だからこそ楽しい!
誰にでも簡単に出来てしまうようなことなんて面白くないですよね。

受験生はこれからが後半戦!
結果に繋げていきましょう!


■5時間制作
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■7時間制作
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石膏デッサンは楽しい!

美大入試が語られる際によく出る話、石膏デッサン不要論です。

「石膏像が描けたからなんだ?将来の役に立つのか?」との意見は判らなくはなく、実際のところ近年の入試から石膏デッサンは減る傾向にあります。
長く続いてきた『藝大のデザイン科入試といえば石膏デッサン』も数年前からは私大入試と同様の構成デッサンが選択できる試験になっています。

構成デッサンは石膏デッサンと比べて発想や構成能力が求められるため、個性の豊かさや観点の良し悪しも判断基準になる訳ですが、
ひたむきに 『形を合わせる』 『顔を似せる』 『陰影を追う』 『空間を出す』 といった
素直に描いて写し取ることに集中出来る石膏デッサンは、デッサン力を鍛える上でシンプルで有意義なモチーフですので、
無くなってほしくない入試課題でもあります。

そんなこんなの石膏デッサン、
参考になればとアップしました。

今回描いている石膏像はカッパヴィーナス。
正式名はカピトリーノのヴィーナス。
古代ギリシャの彫刻家プラクシテレスが、紀元前150年頃制作したと考えられている像です。

1時間ほどで全体感を掴み、更に描き進めていく中で顔が似ない原因を探っていると…発見!
顔の右半面はほんのりと頬の筋肉が持ち上がり朗らかな顔、左半面は筋肉が下へ下がり疲れているようなやつれた顔!!!
多くの彫刻作品や人物画で自然観として行われている非対称の表現ではありますが、一見無表情の顔のカッパさんも同様に造られていたことに感動!
紀元前150年の彫刻家の意図が伝わってきたようで更に感動!

そして結論!
『石膏デッサンは楽しい!』

このデッサン、仕上がったならば…☆ 来月のブログでアップします。

■1.5時間制作
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■3時間制作

プロフィール

Author:アトリエ ヴィーナス
芸大・美大受験予備校&絵画教室です

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