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ぼっち水張り②

年末ですね~~
今年はお世話になりました。

さてさて前回の続きです。
いよいよ水張りしていきます。

大きいサイズのパネルにひとりで水張りをする時に一番大変なことは
のりしろが均等になるための、パネルを置く位置の決定です。
通常は紙に水を塗ってからパネルを置く位置を吟味しますが、
この作業、サイズが大きいとなかなか大変なのです。

そこで、まず和紙が乾いた状態でパネルと和紙の位置関係を決めてしまいます。



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△四方ののりしろが同じくらいになるようにパネルの上に和紙を置きます。
表が上です。裏が下です。



次に巻きの“クセ”を伸ばしていきます。

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△こんな感じでちょっとずつ重しをずらして裏に水を塗っていきます。
水を含むと和紙が扱いやすくなってくるので、とにかくたっぷり含ませていきます。
「変な折り目」がつかないようにだけ注意しながら塗っていきます。



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△変な折り目とは、これのことです。
この皺は水張りが終わった後も残ります。
画面に影響してしまう可能性もあるので、
丁寧にたっぷりたっぷり水を含ませてあげましょう。



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△半分をちょっと過ぎるくらいまでいったら、



20181231231259ae0.jpg

△戻します。



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△もう半分も同様に水を含ませていきます。



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△塗れました。



このタイミングでもう一度パネルに糊を塗ります。

2018123123101261f.jpg



いよいよパネルに和紙を貼り付けていくのですが、
もう一度水を塗りましょう。
紙が厚い時は特に水を2回塗ったほうがきれいに仕上がります。
2回目は乾いたところがないか確認の意味で塗ります。
大きいサイズだと大体どこかしら乾いてしまっているので、よく確認しましょう。

塗り方です。

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△まず半分めくります。

裏に水を塗ります。端っこは乾きやすいのでよく確認してください。
塗ったらめくった和紙を戻すのですが、その時
糊刷毛で空気を抜くように撫で付けながら戻してあげるといいです。



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△もう半分も同じように。




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△できました。
あとは糊刷毛を使って中心から外側に向かって和紙を引っ張りながら
のりしろをパネルにくっつけていきます。



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△こうして



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△こう!



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△これで完成です。
要は半分ずつめくって水を塗るよってことですかね。
このやり方ならどんなに大きいサイズでも1人で水張りができます!




ふぅ~ーーーー。
今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願い致します!



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ひとりぼっち水張り①

こんにちは。水張りが大好きな人です。

「水張り」とは、一度水に濡らした紙をパネルにはりつけることです。
紙に水を含ませると繊維の間に水が入って、紙が柔らかく伸びます。
そして乾くと再びもとに戻る、という性質を利用しています。
特に日本画では水を多く使って制作をするため、水張りの良し悪しで制作のしやすさが変わってきます。


今回と次回で2回に分けて
日本画での水張りのコツをお話しつつ、
大きなパネルをひとりで、ひとりぼっちで水張りするやり方を紹介します。
自己流です。でも失敗したことは一度もないです。
2m×150㎝の五七判の大きさも一人ではりました!
本当は誰かに手伝ってもらったら楽なのですが、
なんでだろう・・・・。ひとりが好き・・・。





DSC_0862.jpg

今回は182㎝×91㎝のパネルに水張りをしようと思います。
いわゆる“さぶろく”サイズです。
ヤニ止めのために白いジェッソを塗っています。
紙は高知麻紙の厚口です。
固くて厚くてなかなか水張りしにくい紙ですね。
巻いてある状態の“クセ”もなかなか手ごわいやつです。
予め、和紙をのりしろを含めた大きさでカットしておきます。
のりしろは最低でも3cm以上はとりたいところ。
私はのりしろがパネルの厚みと同じが好きです。



DSC_0864.jpg

まずはパネルに捨て糊をしましょう。フエキ糊がおすすめです。
糊を使っての水張りでは、糊を2回塗ります。
パネルに初めて塗る糊は、木が糊を吸収してしまうためです。
一度糊を塗ったことがある、水張りしたことがあるパネルにはこの作業は必要ありません。




さてさてはてはて、ここからが問題なんですね~。
ふたりいれば普通サイズのパネルと同じ手順で水張りができます。

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仲良く水張りをする図

1、床を雑巾がけなどしてきれいにします。
2、絵皿などで巻きのクセを押さえつつ、おもて面を下にしてカットした和紙を敷きます。
3、水を塗ります。
 →多少ムラがあってもいいので、たっぷりの水を含ませて和紙を柔らかくします。
4、すこし時間を置いて、しっかり水分を含ませます。端っこは乾きやすいので気を付けて。
5、この間にパネルに2度目の糊を塗ります。
6、パネルを和紙の真ん中に置きます。
7、ひっくり返します。
8、はります。



本当に普通の手順です。
ポイントとして、ひっくり返してから和紙をいよいよはっていく時に、
手や布を使って和紙を伸ばすと、
表面がぼろぼろになってしまったり、引っ張りすぎてしまったり、
逆に全然引っ張りが足らずきれいに水張りできなかったり、
パネルのサイズが大きければ大きいほど上手にできないんですよね…。

そんな時に、私のおすすめはコチラです!!
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▲刷毛 - 画材通販 | 画箋堂オンラインショップ マテリエ

糊刷毛~~!!
もともと裏打ち用の刷毛なのですが、
短さと毛量がとってもちょうどよくて、すごくいい力加減で水張りできます。
めちゃくちゃオススメです。
お値段も1700円くらいです。
おすすめです。
受験時代に出会いたかった…。





さて、今回はここまで。
次回いよいよぼっち水張りのやり方を紹介しようと思います。

DSC_0865.jpg
厚口の高知麻紙なのでかなり言うことききません。
ぐりんぐりんです。
どうなっちゃうの~~???(;゜0゜)(;゜0゜)(;゜0゜)

お楽しみに!






されどりんご②

前回の続きです!
今回は実際絵に描いてみました~ーー!
透明水彩で2時間くらいですかね~~ーー!



実際描いてみて、思いました。

りんご、
めっちゃむずい!!!

りんごというモチーフは組み合わせるモノによって、
暗めになったり、ハーフトーンになったり、
しぶくなったり、鮮やかになったり、
相手に合わせて七変化するモチーフなんだなぁ…、、と思いました。

ただ今回描いてみて強く思ったのは
りんご、もはや赤くないのでは…!?
今回は赤い絵の具は3種類くらいしか使ってないです。
W&Nのブラウンマダーとウィンザーレッド、
ホルベイン、キナクリドンスカーレット。

それよりも、白やピンク、黄色オレンジ、茶色や黄土色、黄緑など、
赤がより美味しそうな赤に見えるような
ベースの色を作るのが主な課題でしたね…。

今回多用した色は、
ホルベインから、
チャイニーズホワイト、シェルピンク、オペラ、
ジョーンブリヤンNo.1,2、バーミリオン、
イエローオーカー、リーフグリーン、コンポーズグリーン、
クサカベから、コーラルレッド、パッションオレンジ、
W&Nの、ターナーズイエロー、ローズドーレ、イエローオーカーライト、
そんなところを多用しました。
赤より赤じゃない色のほうが圧倒的に使いましたね…。


たぶんクリックしたら大きくなります!



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△デッサンは、今回は軽めに。ムービングを把握したら絵の具に入っちゃいました。

2018103121211567e.jpg

△透明水彩どこから塗るか問題は永遠のナゾだと思うのですが、
私は「イメージしやすいところから」でいいと思ってます。
ヘタ付近から塗ってます。


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△とりあえず全部塗ったところ

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△りんごはつやつやが命だと個人的に思っているので、
白の絵の具でつやっと感を描き起こしています。
この時の絵の具の濃度は、ほぼ水なしくらいの濃いめ。

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△つやつやの上からもう一回、模様を描きました。
もうすこし赤くてもよかったかもしれない、と思いながら
ここで終了しました。


というわけで、りんごは難しいですね…。。
形がまんまるくなりすぎてしまったので反省。

りんごは品種によっても赤味が
茶色よりであったり、ピンクよりであったり、
黄色が強かったり、いろいろです。
固定概念に捕らわれず、そのものを観察していきましょう。

もう少し赤くてもよかったかな……?







されどりんご

みなさんこんにちは。
もうすっかり秋です。
やっと暑さがいなくなったと思ったら、
なんだかすぐ寒くなりそうですね~。
みなさん体調にお気を付けください!




さてさて今回は、りんごのお話です。
試験でもよく出題されるモチーフですね~。
受験シーズンがちょうど旬ということもあって、
マスターしておきたいモチーフですね。



【1】形の捉え方
基本的に自然物は、その形ができてゆく「成り立ち」を理解することと、
微妙な「歪み」を個性として感じて表現することが大切です。

①「成り立ち」
まずはりんごを半分に切ってみましょう~~。
rinngo.jpg
なんとなく角が5つあるように見えませんか…?
中央の芯が5角形の星型のようになっていて、
それぞれに種が入っている、というのがりんごの骨格です。


②「歪み」
りんごのありがちな失敗は、まんまるく描いてしまうことです。
①でお話した、角がなんとなーく5つあること、
一番張っているところどこなのか、
どのようにつぼまっていくのか、
よく見て触るように表現しましょう!

りんご2a

またりんごは品種によっても形の個性があるので
ぜひ観察してみてください!




【2】立体
りんごは色や模様を追うことで立体が甘くなってしまいがちです。

上面は明るい、
側面と下の面は暗い、
光側、手前の正面、影側、
反射光、と
基本の立体表現をしっかりおさえましょう。

りんご4
▲click!



【3】色彩と質感
自然物の色や質感は、
そのものの雰囲気や時間の経過、環境、
食べ物だったら味など、
視覚からの情報以外も感じて取り入れるとそれっぽくなります!


りんごは赤だけではありません!
皮は赤いですが、中身は薄い黄色だったり、
赤くなる前は黄緑だったり、その他にも

・蜜が入って甘くてみずみずしい質感。
・食べる時の音はシャクシャクって感じ。
・表面は模様がある。
・つやっとテカっている。
・それに対して、ヘタは枝。
・中身がつまっていて、固くて、握力が80kgくらいないと握りつぶせない。
…などなど。

いろんなことを感じて描けるといいですね!





というわけで、りんごの回でした。
りんごは基本中の基本!りんごが描ければなんでも描ける!
とはよく言いますが、言い換えると、

物の成り立ち、ルールを理解しつつも、
微妙な歪みは逃さず、
立体表現は当たり前にこなした上で、
五感をフル活用して描くこと。

それができればなんでも描けるよ!(*^▽^*)☆

って感じですかね!!むず!!!

言葉にすると難しく感じてしまうかもしれませんが、
ひとつひとつ身に付けていけばいいのです。
めざせ!りんごマスター!!!!




鉛筆ケースなんのその

夏期講習会おつかれさまでした。
8月も終わりに近づきましたが、まだまだ暑いです。
みなさん、どんな夏でしたか?


さてはて、今回は鉛筆ケースのお話です。
デッサンって最低でも20本、多いと40~60本くらいの鉛筆を使うことになりますよね。
プラスで練りゴム、プラ消し、カッター、擦筆、ティッシュ、羽箒…、などなど、
普通の筆箱には収まらないくらい、デッサン道具って多いんですよね…。
そこで、おすすめの『デッサン用お道具箱』を私独自の視点から、紹介したいと思います!
画像はAmazonから引っ張ってきてます!



まず美大受験生の中でも最もポピュラーだと思われる『工具入れ
ホームセンターで売ってますね。
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ネジとかボルトとか入れるやつですね。
仕切りが多く、自由に配置できるタイプのものがおすすめです。
これだと鉛筆を、①H系、②2H~3Bとかのよく使うやつら系、③B系、と種類別に収納できます。
鉛筆を探す手間が省けますね~。
かつ鉛筆以外の道具も楽々入ります。便利です。
ほとんどの受験生がこれです。





まだ40本も鉛筆を持ってないよーって方は
もう少しコンパクトで仕切りの無い『プラケース』を使っていたりします。
こちらは100均などで購入できます。
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プラスチックケースのよいところは、安くて手に入りやすく、丈夫なところです。
悪い点は汚れが目立つところでしょうか。
その汚れも私は好きでしたね…。
がんばった証!!という気がして…。






プラケース番外編、
頑丈な箱だったら何でもええやんけ!というタイプの方で
ときどき見かけます。『タッパ―
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3年に1回くらいの割合で出会います。






9割方の受験生が工具入れやプラケースを使っています。
そして、なんか…、みんなと同じって嫌だな………、。
と思い始めた私が辿り着いたのが『お菓子箱』!
条件として、丈夫なこと、汚れが目立たないor掃除しやすいこと、
サイズ感がちょうどよいことです!





まずは王道、とらやさんから『竹皮包羊羹

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とらやさんのお箱はいつ見てもかっこいいですね~。
そしてふたが薄いことも魅力的です。邪魔になりません!
しっかり頑丈な作りをしていて、内側も金色仕上げで素敵です。
ただ個人的にとらやさんで一番美味しい商品は宇治金時です。
かき氷おいしい。





一番のお気に入り銀座たちばな『かりんとう』角缶1号。
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缶タイプは持ち運ぶ時に鉛筆を傷つけやすいのですが、
ハンカチや布を中に敷いてあげると、鉛筆を折らずに持ち運ぶことができます!
水浅葱色のような渋いお色が素敵です。
あと何より、かりんとうがすごくおいしい。
すごくおいしい。





缶といえばせんべい缶でしょ!ということで
紫野和久傳さんから『蟹おかき

無題
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画像は素敵なサイト、「おいしいお取り寄せ」さんからお借りしました。(全部おいしそう)

冬限定のすごいおせんべいです。すごいおいしいです。
銀色ベースに金の唐草模様がシンプルに素敵で大好き。
箱がかっこいいと鉛筆のメンテナンスを欠かさなくなる不思議…。
かっこいい箱には常にかっこいい鉛筆をしまっておきたくなります。







最近はクッキー缶もかわいいものが多いし、チョコレートの箱も頑丈なものが多いし、
おいしそうかつ鉛筆がちょうどよく入りそうな箱に入ったお菓子を見つけると
すぐよだれがでます。

工具入れをカスタマイズして使いやすい鉛筆ケースにするもよし、
お気に入りの箱を見つけるのもよし、
自分好みのケースに鉛筆を揃えて、楽しくデッサンしましょう!




プロフィール

Author:アトリエ ヴィーナス
芸大・美大受験予備校&絵画教室です

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