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忘れてはならない「台」の存在!

4月も末ですが、既に暑い日が増えてきました。体調管理はもちろん熱中症にもそろそろ気を付けなければなりませんね。

今月は机上デッサンから制作をスタートさせた基礎科ですが、皆さんモチーフの形や立体感についてとても良い表現ができていたと思います!美しいデッサンは丁寧な観察が大切。今後も形の観察や立体感は意識していってくださいね。

そんな基礎科で失敗しがちな現象があります。それは、
「モチーフが同じ台上に乗って見えない!」
という現象です。これは受験生になっても失敗してしまう人もいるので早めに間違いに気付く練習をしていきましょう。

そもそもモチーフが同じ台上に乗って見えないとはどういう絵なのでしょうか?下に図を用意してみましたので見てみましょう。

図①


上の図がいわゆる「モチーフが同じ台上に乗って見えない」状態です。※今回はわかりやすくするために影はつけていません。
一見して何がおかしいのか分からない人もいるかもしれませんね。具体的に説明していきたいと思います。分かりやすくするために上の図に補助線を入れてみます。

図②


図の左側。これはモチーフの底面、台に接地している面を表した図です。これに奥行を表す線を加えたものが右側の図です。
マス目の大きさに違いはありますが奥行のラインの傾きが左右の箱で異なるのが分かります。
見え方としては下記のように見えるのではないでしょうか?

・長細い箱→目線の位置が高い、見下ろし気味のパース
・立方体の箱→目線の位置が低い、横から見ているのに近いパース

目線の高さが変われば当然見えている台の傾き、パースも変わります。それぞれが異なるパースの上に描かれている状態、これが「モチーフが同じ台上に乗って見えない」現象です。
これは制作中の姿勢の変化によって起こります。疲れてくると猫背になる人もいますし、制作の途中に固まった背中をストレッチして気分を変えた後など、姿勢が変わることによって目線の高さが変わり、モチーフの見え方が変わります。
しかし姿勢を変えずに長時間制作するのはほぼ不可能です。そんな時にはどうすればいいのか?

常に形の確認を行いましょう。

モチーフ一つ一つの形を確認するのは勿論、他のモチーフとの関係も確認が大切です。また、形は歪みやすい、狂いやすいものです。自分の描いたアタリを信じすぎず、制作の区切り区切りで確認する癖をつけていきましょう。(アタリを取り終えたら離して確認、大まかな影を乗せたら確認、描き込みの途中で形が歪んでいないか確認…etc)

モチーフ自体の奥行、パースの狂いは気づきやすいですが、何もない台のパースは意識しづらいもの。あまり描くことのない台にもパースがあるのだという事をこの機会に是非思い出して&意識して見てほしいと思います。
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Author:アトリエ ヴィーナス
芸大・美大受験予備校&絵画教室です

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