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キワの処理!

油絵科の9月の特別課題は写真模写。
同じ写真を題材に鉛筆デッサンと油彩の2作品を仕上げていきます。
この課題での一番の狙いは、輪郭線の処理をより的確なものにしていくことです。
ピンボケした写真を題材に、
ものの輪郭と背景の接し方をより繊細に描いていきましょう。

この「キワの処理」は絵を描いていく中で非常に重要な要素のひとつです。
絵を描く際には「立体的に」「奥行きを表現するように」と言われていますが
実際には絵は平面で、手を伸ばしても画面の中に手を入れることはできません。
二次元でありながら三次元に見えるように描くためには、
さまざまな要素を使って錯覚を起こさせることが必要なのです。

そのひとつがキワの処理であるわけなのですが・・・
鉛筆や木炭、油彩で色をぼかす、といわれるととかくこすってしまいがちです。
確かに鉛筆や木炭で塗った色面を布でこすれば、色がにじんでくれるでしょう。
油絵の具でも、塗り分けた色面の上から
筆でなでつければぼやけたように見えると思います。
ただ、このやり方だけでは表情が単調になってしまいますし
にじみの幅やグラデーションの強弱など詳細なコントロールがやりにくいです。

そこで、まるで滲ませたかのように、
ボケているかのように描いていくスキルが必要になるわけです。
以下の写真を見比べてみてください。
左は塗りわけてぼかした表情、右はぼやけているように描いた表情です。

油9-2016

比べてみるとそれぞれまったく違う表情でボヤけているのが分かりますね。
ほんの少しの差に感じるかもしれませんが、こういった少しの効果の違いを把握し
使い分けていくことが大切だと思います。
デッサンでも、油彩でも、ぜひキワの処理を丁寧に!
描き進めていって下さい。
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Author:アトリエ ヴィーナス
芸大・美大受験予備校&絵画教室です

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