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写実絵画について

今回は、最近ブームがきていると言われている写実画についてお話したいと思います。
皆さんは写実絵画というと何を想像しますか?
もしかすると、「写真のように描かれた絵画」を想像する人が多いかもしれません。

精密な静物画や女性像など、写実絵画を集めた美術館が2010年に千葉県に誕生したこともあり、(ホキ美術館)近年ますます写実画の人気は高まっているようです。

写実絵画というと、写真のような、本物そっくりな、形に狂いのない、という認識を持つ人が一般的です。

しかし、写実という言葉は、最近になって絵画系雑誌等で宣伝され、広く認識され始めたに過ぎないそうで、定義がまだ曖昧だそうです。
私がお話ししたことのある美術館の館長さんは「写実絵画というのは実(じつ)を写す絵画、ということ」とおっしゃっていました。

その方は、物のリアルな姿とは、本当に写真のような姿なのか、形が正確に描けている姿なのか、写実画というのは、ただ写真のように、形と色を追いかけて描くということではなく、精神的なリアリティを描くことであると語っていました。

形が狂っていても、色が現物と違っていても、リアリティというものは精神的な世界に存在しているものだということです。

確かに、形は本物とは違うはずの岸田劉生の「麗子微笑」。この作品からは、不思議とリアリティを感じます。
岸田劉生自身は、「実」をより深部まで掴もうとすると、形の正確さはむしろ邪魔になってしまうと言葉に残している。

あなた自身の「リアリティ」または「実」は、きっとあなたが思っているよりも複雑で興味深いものかもしれません。
今一度自分の作品について、見直してみてはいかがでしょうか。
麗子微笑


参考画像
https://www.bing.com/images/search?view=detailV2&ccid=877VB5Ne&id=3D201F6AA76606981D7CC839D9E563EFBF3A70F7&thid=OIP.877VB5NeeX4ALxTdc5f_lwEsDh&q=%e9%ba%97%e5%ad%90%e5%be%ae%e7%ac%91+%e7%94%bb%e5%83%8f&simid=608046991404830025&selectedIndex=2&qpvt=%e9%ba%97%e5%ad%90%e5%be%ae%e7%ac%91+%e7%94%bb%e5%83%8f&ajaxhist=0
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Author:アトリエ ヴィーナス
芸大・美大受験予備校&絵画教室です

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