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美大入試はなぜ写実表現が求められるのか?

『美大入試はデッサンが基本。』
~よく聞く言葉だと思います。

アニメーション系、ゲームのCG、イラストレーターや写実画家などを将来目指すのであれば、当然デッサン力が必要なのは理解できますね。
でも工業デザインや空間デザイン、工芸、抽象絵画、はたまた入試のイメージ課題や発想系課題だとデッサンの必要は無いのではといった疑問も出てくるのではないでしょうか。
それでも美大入試では、今尚デッサンが続けられているのは何故か?

答えは簡単。
作品作りとは『脳内の写実表現』だから☆

美術は自由な発想が大切だとは言っても、今まで自分が観てきたものからしか発想は発生しませんし、
又、脳内で膨らませたイメージを形状化するには手段が必要になります。
これらのインプット(観察)とアウトプット(表現)を学ぶのに最適な方法が『デッサン(写実表現)』という訳です。

この基礎を学習する為に以下の課題を行いました。

【課題】
まるで本物!そっくりに作ろう!
【モチーフ】
野菜各種
【用意するもの】 
・麻紐
・発泡スチロール
・石粉粘土
・アクリル絵の具
・この他に、粘土ベラ、霧吹き、描画用具一式

【段取り】
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①芯材をつくります。
発泡スチロールを原寸大の60%位のサイズに削り、濡らした麻紐を巻きます。(通常の塑像の場合はシュロ縄を使いますが、今回のモチーフは小さいので細く柔らかな麻紐を使用。 紐は乾いた状態で巻き付けると粘土の水分を吸って伸びて心材から外れてしまう為、あらかじめ濡らして使用する。尚、心材に発泡スチロールを使用するのは、粘土の体積を少なくして乾燥を早める為。)

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②石粉粘土を表面に付けます。(付け始めはしっかりと紐に噛ませるように圧着する。)
③作り込みます。(いろんな角度から見比べてそっくりになるまで作り込みます。)
④摸刻を乾燥させます。(場所によってはヤスリ掛けをして調整。)

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⑤絵の具で彩色描写します。(細かい柄や傷までそっくりに描き込みます。

絵画の場合は3次元のモチーフを2次元に落とし込む(一視点からの形合わせ、陰影表現、タッチの方向や強弱など。)必要がありますが、
今回の制作では、3次元のモチーフをそのまま3次元で表現するので、見たまま写せばよいだけ!
勿論色もそのまま。
今回の課題を通して、観たものを全く同じにしてしまえることが体感できたのではないでしょうか。

生徒たちが育てた新鮮な偽野菜はいかがでしょう?

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Author:アトリエ ヴィーナス
芸大・美大受験予備校&絵画教室です

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