FC2ブログ

パースのお話

デッサンでみんなが苦戦することのひとつに、「パース」があります。今回はそのパースのお話です。
パースとは、パースペクティブの略で、すなわち透視図法による遠近法のことです。



立方体など四角の立体には、左右上下の、奥へ向かってすぼまっていくパースがかかります。みんなが取り組む机上/静物デッサンでよく見るアングル(=見下げ約30〜45度)で例えると、こんな感じです。


下書き 4

ただし、下へすぼまるパースは机上/静物デッサンでの距離程度ならほとんどつきません。軽〜くつくかつかないか、といったところでしょう。

奥にすぼまるパースをちゃんと描こうとすると、手前側の角がちゃんと90度以上に開いているかが重要です。見下げならば扁平(へんぺい)して90度よりも開いているはずなのに、90度のまんま描いてしまいうまくパースがつけられないなんてことも。

下書き 2
(左)ちゃんと角を開いて描けている  (右)角が充分に開いていないので尖った不自然な立方体に


見下げるに連れて角度は開いていきます!気をつけようね。




円柱など円形の立体では、楕円のパースがかかります。正円ならばどんなにパースがかかっても必ず正楕円(上下左右対称な楕円)になるので、十字の補助線を描いて、キレイな正楕円が描けているか確認しましょう。

この十字を取るとき、円柱の軸を理解することが重要です。

下書き 1

このように、円柱の中心を通るまっすぐな軸を描き、それに対して90度になるように十字の補助線を描きましょう。これは、みんなできますよね!

円柱が床に倒れていたりと角度がついていても、「軸をとってから十字を切る」ことは変わりません。でも、角度がついた途端、混乱してしまってうまく描けない人も多いです。


そこで、わかりやすく、すごろく状の図で見てみましょう。立方体の各面に描かれた円を描くときは、楕円のパースをつけなければなりませんが、軸はこのようになります(円柱が刺さっているならば…で考えると理解しやすいかな?)。

下書き 5
(左)各面についた楕円の補助線  (右)円柱が刺さっているなら、と考えると分かりやすい



もし「全部を画面と水平垂直な十字」で描いてしまうと、こうなります。
下書き 3
(左)正しいパースのかかった楕円  (右)画面と水平垂直な十字だけで描いてしまった楕円



どうですか?見比べて見ると一目瞭然ですね!水平垂直な十字だけで描くと、気持ち悪いですね…。

なので、床に寝っ転がった円柱ならばこうなります。

下書き

これでみんな寝っ転がった円柱も楽勝ですね!




というわけで、基本中の基本、四角のパースと楕円のパースのお話でした。
スポンサーサイト
プロフィール

Author:アトリエ ヴィーナス
芸大・美大受験予備校&絵画教室です

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR