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石膏デッサンは楽しい!

美大入試が語られる際によく出る話、石膏デッサン不要論です。

「石膏像が描けたからなんだ?将来の役に立つのか?」との意見は判らなくはなく、実際のところ近年の入試から石膏デッサンは減る傾向にあります。
長く続いてきた『藝大のデザイン科入試といえば石膏デッサン』も数年前からは私大入試と同様の構成デッサンが選択できる試験になっています。

構成デッサンは石膏デッサンと比べて発想や構成能力が求められるため、個性の豊かさや観点の良し悪しも判断基準になる訳ですが、
ひたむきに 『形を合わせる』 『顔を似せる』 『陰影を追う』 『空間を出す』 といった
素直に描いて写し取ることに集中出来る石膏デッサンは、デッサン力を鍛える上でシンプルで有意義なモチーフですので、
無くなってほしくない入試課題でもあります。

そんなこんなの石膏デッサン、
参考になればとアップしました。

今回描いている石膏像はカッパヴィーナス。
正式名はカピトリーノのヴィーナス。
古代ギリシャの彫刻家プラクシテレスが、紀元前150年頃制作したと考えられている像です。

1時間ほどで全体感を掴み、更に描き進めていく中で顔が似ない原因を探っていると…発見!
顔の右半面はほんのりと頬の筋肉が持ち上がり朗らかな顔、左半面は筋肉が下へ下がり疲れているようなやつれた顔!!!
多くの彫刻作品や人物画で自然観として行われている非対称の表現ではありますが、一見無表情の顔のカッパさんも同様に造られていたことに感動!
紀元前150年の彫刻家の意図が伝わってきたようで更に感動!

そして結論!
『石膏デッサンは楽しい!』

このデッサン、仕上がったならば…☆ 来月のブログでアップします。

■1.5時間制作
IMG_3360_2h_convert_20190731171837.jpg

■3時間制作

良い作品を描く為に必要なこと

ジトジトと梅雨。ムシムシと暑い日が続きますね。
でも受験生にとってはそんなことも関係無く、これから来る暑い夏の最中でも制作と勉強に励みます。

でも、
『良い作品を描くには良い作品のイメージが持てないとどうにもならない!』

完成目標が無ければ、知識も技術も役に立ちません。
そこで予備校がお休みの日曜日、美術館へ出かけましょう!

受験生位の年齢は人生で一番多感な時。
歴代のアーティーストが何に感動してどんな作品を残してきたのかを知ることは今後の制作活動の肥しになることは確実です。

ということで、独断と偏見で選出した開催中の展覧会を紹介しますね☆


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クリムト展 ウィーンと日本 1900
2019年4月23日(火)~7月10日(水)
東京都美術館
https://www.tobikan.jp/


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クリスチャン・ボルタンスキー ─ Lifetime
2019年6月12日(水)~9月2日(月)
国立新美術館
https://boltanski2019.exhibit.jp/index.html


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塩田千春展:魂がふるえる
2019年6月20日(木)~10月27日(日)
森美術館
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/shiotachiharu/index.html


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マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展
2019年7月6日(土)~10月6日(日)
三菱一号館美術館
https://mimt.jp/fortuny/


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ニューヨーク・アートシーン ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまで ―滋賀県立近代美術館コレクションを中心に
2019年6月8日(土)~9月1日(日)
和歌山県立近代美術館
http://www.momaw.jp/exhibit/after/2019nyac.php


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みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ 線の魔術
2019年7月13日~2019年9月29日
Bunkamuraザ・ミュージアム
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_mucha/


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高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの
2019年7月2日~2019年10月6日
東京国立近代美術館
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/takahata-ten/

受験科の生徒諸君、課外授業にいくよ!

教室の中で日々黙々と制作を重ねている受験生。
知らず知らずの内に自分の内面ばかりの発想に頼っていませんか。

今回は大空と太陽の下での作品制作。
普段とは違った題材、課題、素材などでの制作は、いろいろと発見・吸収・充電できたりします。
外に出るのは良いですよ。
そして何よりも気分転換になりますね。
(雨が降ったら屋根の下の江ノ水ですけどね。)

※受験科限定の課外授業です。


明度構成って?

平面構成や構成デッサンの制作時に、
『明度構成』の言葉を聞くことがあると思います。

「光があるから暗部がある、固有色の違いがあるから明度の差がある。」
それを描いているのだから明度の差は自然と出る…というのは観察の範囲。
これらの自然観と作者の狙いをミックスして表現することを明度構成と言います。

色には暖色や寒色があるというのは多くの人が知っているのではないでしょうか。
暖色とは、赤/オレンジ/黄の様に太陽や炎を連想させるので暖かい色。
寒色とは、青/紺/青緑の様に水、氷、早朝の空を連想させので寒さを感じる色。
他にも、緑色→葉、黄色→ヒヨコ、赤色→トマトといった具合に具体性も感じます。

色と同様、明度にも具体性を感じて、暗い→夜、明るい→昼 といった具合。
そして画面をどのように明度構成するかでいろいろな具体的連想を与えること出来るわけです。


●下の図は画面における明度構成とそのイメージです。
ブログ1_convert_20190425203843



●次に、一つの平面構成をイメージを持った明度構成でアレンジしてみました。
ブログ2_convert_20190425203909

一つの発想でも明度の扱い方次第で様々な作品を作ることが出来ますね。
発想系課題ではエスキース段階で、レイアウトと色と共に明度構成も合わせて形にすると、作品の完成度がグンとアップします。

このような表現のポイントや技法や理論など、
絵画構成ゼミナールの授業では深くまで掘り下げて学習しています☆

春ですね!

受験も終わり、今年も桜の季節になりました。
そしてまた来年の春に向けて新たな受験生の取り組みが始まります。

1年間の学習期間で様々な課題から観察眼と表現技術を磨いていきますが、
やはり基本は見て学ぶこと。
プロのデザイナーやアーティストや画家の、本物(画像ではなく)の作品を観ることが大切!
例えばプロのサッカー選手になりたい人がJリーグの試合を見たこと無いなんてあり得ませんよね。

若いうちは選り好みをせずに、とにかく多くの美術作品を観て触れるようにすることで美術脳が成長し、自分の将来や作品の目指すべき所が見え、また良し悪しの判断能力が持てるようになっていきます。

気候も良いことですし、美術館に出掛けましょう!

ということで私の選り好みしたお勧め展覧会です。


ヘイセイ・グラフィックス
2019年3月1日(金)~6月9日(日)
CCGA現代グラフィックアートセンター
http://www.dnp.co.jp/gallery/ccga/
1902_o_04_convert_20190329165415.jpg


イメージコレクター・杉浦非水展
2019年2月9日(土)~5月26日(日)
東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/
1903_o_06_convert_20190329165447.jpg


TDC 2019
2019年4月3日(水)~4月27日(土)
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
1903_o_07_convert_20190329165510.jpg


ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ
2019年3月23日(土)~6月16日(日)
DIC川村記念美術館
http://kawamura-museum.dic.co.jp/
1903_o_13_convert_20190329165527.jpg


クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime
2019年2月9日(土)―5月6日
国立国際美術館
http://www.nmao.go.jp/index.html
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プロフィール

Author:アトリエ ヴィーナス
芸大・美大受験予備校&絵画教室です

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